イギリス旅行記(ロンドン)


ウィンザー城


ロワー・ウォードからの眺め
ロワー・ウォードからの眺め
 
 衛兵の交代式を見学したら聖ジョージ礼拝堂に向かいます。1475年にエドワード4世(在位1461〜1483年)によって創建された聖ジョージ礼拝堂は、イギリス最高の勲位であるガーター騎士団の守護聖人になっている聖ジョージに捧げられています。
 

聖ジョージ礼拝堂外観
聖ジョージ礼拝堂の外観
 そのガーター騎士団はフランス王位を要求して英仏百年戦争を始めたことで知られるエドワード3世(在位1327〜1377年)によって1348年に創設されました。
 
 
 礼拝堂内では写真撮影が禁止されているので、内部のショップで買った絵ハガキを使って紹介します。聖ジョージ教会の内部は自由に歩き回ることができないので、順路に沿って進みます。
 
 後期ゴシック様式で作られている聖ジョージ礼拝堂の天井や内陣はガーター騎士団の勲章を授与した貴族の家紋を描いた旗やエンブレムで飾られています。ヨーロッパの王室の旗に混じって紅の下地に菊章が描かれた日本皇室の旗も飾られています。
 
 昨日訪れた大英博物館の日本の展示室にはガーター勲章を授与される明治天皇を描いた絵画が飾られていました。
 
聖ジョージ礼拝堂の聖歌隊席
明治天皇へのガーター勲章授与(大英博物館)
明治天皇へのガーター勲章授与
 
← 聖ジョージ礼拝堂の内部
 
 また、聖ジョージ礼拝堂はイギリス王室の墓所にもなっています。ピューリタン革命で処刑されたチャールズ1世やヘンリー8世をはじめ、ウィンザー王朝のジョージ5世やジョージ6世が葬られています。
 
 聖ジョージ礼拝堂の西側の壁一面には巨大なステンド・グラスが飾られています。高さが11メートル、幅が8.8メートルあります。1500年頃に制作されたものが基礎となっていて、1842年にトーマス・ウィルメントによって修復されました。キリスト教の聖人やイギリス歴代の国王たちが描かれています。
 
聖ジョージ礼拝堂の西側のステンドグラス
聖ジョージ礼拝堂の西側のステンドグラス